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2021年08月24日
ずいぶん久々なブログとなりました。
コロナも勢いを増し、自粛生活も終わらずに不安定な日々が続きます。
ストレス解消というわけではありませんが、今回は銀をふんだんに使い、幅広のバングルのサンプルを製作いたしました。
今まで制作してきた中で、ジュエリーの一つの塊としては最重量です。
銀製の小ぶりの彫刻は、もう少し重かった気がします。
細身のリングでしたら80本~100本くらいとれるのではないでしょうか。
これまでの制作もそうですが、仏教的な刺激を受けることがあります。
例えば「諸行無常」という言葉にあるように、すべてのものは維持できず、変化を続け、時間は経過してゆくようなイメージの中に、美しさというものを感じること。
「わび・さび」という、侘しさ、寂しさの中の美しさを感じること。
日本独自の美的感覚ですが、無意識のうちにそなわっている人も多いのではないでしょうか?
両方とも時の儚さ、静けさのようなものの中にある人の感覚と思います。
形は大ぶりですが、そのような思考のもとに制作をしております。
ちなみに「わび・さび」とは、一休さんの禅の思想から始まったといわれております。
そこからお茶の美の一つになり、広まった感覚です。
しかし、人間はだれしも一度は、儚さというものに心をとらわれたことがありそうなものです。
わかり辛そうですが、どこにでもある感覚と思います。
それでは、引き続き精進して参ります。
工藤