銀（シルバー）について
銀（シルバー）は、貴金属の一種です。元素記号は「ag」となっています。
実は、可視光線の反射率が金属の中でも最大になるため、鏡面の光り方は魅力的です。
よく「シルバー９２５」や「シルバー９５０」といった事を聞いたことがあるかもしれません。
またシルバー製品お持ちの方は、「９２５」「９５０」の刻印を見たことがあるかもしれません。
この数字は「％」を表します。
ですので、「９２５」であれば、92,5%。「９５０」であれば、95％の銀であることを示します。
残りは、他の金属を配合します。銅が多いのですが、ニッケルやクロム、パラジウムなんかも配合されることがあります。
これは、純銀は柔らかいため、そのままですと装飾品には不向きです。
合金にすることで、耐久性や加工性を上げております。
【９２５、９５０の違い】
一番の違いは、硬さです。
９２５の方が、他の金属の配合率が高い分、硬さがあります。また流動性も良いので、鋳造に向いております。
９５０は少し柔らかいのですが、その分、展延性に優れています。折れずに、変化させやすいことです。
ですので、板や棒からの地金制作に向いております。
【黒くなる・・・】
銀は貴金属の中でも、科学反応がしやすい金属です。
酸素と反応しているわけではないので、酸化ではありません。
硫黄分と反応しているので硫化（りゅうか）と呼びます。
空気中や汗に含まれます。ですので、温泉とかは外したほうが良いですね。
まめにシルバークロス等で拭いたほうが維持できます。
この黒を生かすのもシルバーの魅力であります。
私もこの黒くなることと、黒を落とせることに魅力を感じており、よく使用します。
【アレルギー】
銀は貴金属の中でも金、プラチナ、同様にアレルギー起きにくい金属です。
「銀はアレルギー起こりやすい」等よく聞きますが、ほとんどが銀ではなく、配合された金属によります。
「銀はだめだが、１８金は大丈夫」というのも、１８金にも銀は入っておりますので、配合された金属の可能性が高いです。
銅もアレルギーは少ないのですが、ニッケル、クロム等が入っているとアレルギー起こしやすくなります。
他にもパラジウムで反応することもあるので、こちらは、プラチナ、金製品、に配合する貴金属になります。たまに銀にも入ってます。
何か反応が出てしまった場合は、ご自分でこの金属だと判断せずに、病院へ行って検査しましょう。
私は、純銀と純銅で配合します。
因みに画像は、純銀の粒です。
溶かして銅を配合し使用します。
長くなってしまいましたが、たまにはこんなことも書いてみました。